2005-01-01から1年間の記事一覧

登美彦氏、仕事を納める

昨夜来、机に向かって書き物をしていた登美彦氏は、ようやく重い腰を上げて以下のように宣言した。 「今年はここまで!」

登美彦氏、まだ書く

登美彦氏はふたたび京都の地下室に籠もって書いている模様。

登美彦氏、偽クリスマスパーティに参加する

一族が偽クリスマスパーティを開催したため、登美彦氏は意気揚々と参加し、大晦日も迫る二十九日にローストチキンに舌鼓を打ち、クリスマスツリーを眺め、プレゼント交換を行い、捏造されたクリスマスを満喫した模様。 「我が一族は時空を自在に超越する。ポ…

登美彦氏動向(12/28)

△レイモンド・ブリッグス原作のアニメーション「スノーマン」を入手した氏は、あまりの美しさと切なさに胸を震わせたとのこと。氏はすでに来年のクリスマスに備えている。「諸君も早めにそなえておくべきだ。もう次のクリスマスは始まっている!」 △氏は松浦…

登美彦氏、三角に座る

「(クリスマス)明けましておめでとう!」 登美彦氏は言った。「しかし、気づいたら明けていた」 「噂では、年末のこれぐらいの時期になると、そろそろオーソージなる儀式を行わなければならないらしい。もしそれを怠ると、年が越せないというから恐るべき…

集英社「小説すばる」2月号

一月十七日発売予定。 スポーツに関するコラムが掲載。 自転車が登場する。

幻冬舎「パピルス」4号 ←再告知

十二月二十八日発売予定。 「血族」 京都を舞台に無邪気な狸たちの血で血を洗う抗争を描く。 宝塚歌劇マニアの母・井戸の中の蛙・偽電気ブラン・超巨大招き猫が登場する。

登美彦氏、書き物を編集者へプレゼントする

鼻血が出るほど充実したイブを過ごした登美彦氏は、茹ですぎたスパゲッティのようにどこまでも膨らんでこんぐらがってゆく書き物を、ついに編集者へ送ることを決定したと一部関係者に語った。 「もはや我々の手には負えない」 氏は沈痛な面持ちで語った。「…

 登美彦氏、クリスマスイブイブを過ごす

登美彦氏はずうっと書いている。 なぜずうっと書いているのか登美彦氏はもはや分からなくなっている。何を書いているのか、書かれつつあるものは愉快なものであるのか、不愉快なものであるのか、それすらも分からなくなっている。氏はしばしばそういった袋小…

登美彦氏、凍える、かつ書く、かつクリスマスに備える

朝起きて地下室から地上へ出ると、一面の銀世界であった。 真っ白になって、森閑とした街路に、しんしんと雪が降っていた。 登美彦氏は雪の少ないところで育ったために、雪が降るとにわかに興奮する。興奮しながら駅へ出かけた。 しかし半ば吹雪となった天候…

登美彦氏、クリスマスに備える

「迫り来るクリスマスに備え、レイモンド・ブリッグス原作のアニメーション『Father Christmas』を繰り返し鑑賞している」と登美彦氏は一部関係者に明かした。

追加

森見登美彦氏はまた、以下の三点を追加した。 ①自作を読み返す羽目になっても、頼りになる兄貴のように過去の自分を抱きしめてやれる方法 ②もしくは自作が絶世の美女に見える方法 ③もしくは自作を読み返すという概念がこの世から消滅する方法 森見登美彦氏は…

登美彦氏、方法論を求める

森見登美彦氏は早急に方法論を確立する必要があると断じた。 「はやく手を打たないと大変なことになるぞ!」 氏は沈痛な顔をして呻いた。「じきに身動きがとれなくなる!」 ふだんは冷静沈着を絵に描いたような氏が、今夜は小スズメのようにせわしなく部屋を…

登美彦氏、書く、続。

森見登美彦氏はやはり書いていた。 毎度のことではあるが、登美彦氏はこの週末を誰とも口をきかずに過ごした。 他人と口をきかずにすむのは登美彦氏にとってはむしろ愉快である。しかし週末が明けて人と口をきかねばならぬとき、きまって登美彦氏は困難を感…

登美彦氏、書く

森見登美彦氏は書き続けている。ひたすら書いている。 そして京都はずんずんと冷え込んでいる。登美彦氏は夕食を取るために街へ出た。寒風に吹き散らされた銀杏の葉が、道を黄色く埋めていた。あまりの寒さに氏は虚空に吠えた。冬将軍に喧嘩を売ったのだ。よ…

背筋を鍛えない登美彦氏

森見登美彦氏は新京極のLOFTへ出かけた。 かつては「ええじゃないか騒動」を起こしたにせよ、氏はクリスマス迫る街へ出ても、もはや何ら痛痒を感じない。というよりも傷ついたこともない。クリスマスは大好きである。むしろ愛していると言っていい。 し…

冬将軍

なにしろ寒すぎてブログも書けない。

メリーナントカマス

先日、森見登美彦氏は本も仕事も振り捨てて街に出た。 登美彦氏は超多忙であった。紅葉を狩るひまもなく、紅葉を狩る男女を狩るひまはなおさらなかった。そして地下室で何者にも負けない強靱な魂を作るため、鍛錬に励んでいるうちに、いつの間にか街には冬が…

合コン

平成17年12月8日、森見登美彦氏(26)は、「合コンなどというものに参加したことは一切ない」と一部関係者に明かした。その理由の説明を求められた氏は、「まだ時期尚早である」と述べるにとどまった。

「野性時代」25号(発売中)

「私の青春文学100冊書評」 中島敦「山月記」および樋口一葉日記に関する文章が掲載中。

晩餐

森見登美彦氏はあまり厨房に入らない。 したがって彼は、つねに街のどこかでその日の飢えをしのぐ。 彼が厨房に入らない理由は、勇んで厨房に入ったとしても、自分の気高くワガママな舌を満足させるものができたことがないからである。実力を発揮できずに倒…

幻冬舎「パピルス」(創刊第4号)

十二月二十八日発売。 読み切り短編「血族」を掲載。(「納涼床の女神」からゆるやかに続く) 京都を舞台に、クセモノの狸一族が乱舞する。

朝日新聞(関西版)

十二月の毎週木曜日夕刊「ものがたりの浜辺」 「曼珠沙華」という掌編連作を掲載中。

出版物に関する覚え書き

「四畳半神話大系」 (太田出版 2004年) 「太陽の塔」 (新潮社 2003年)

雑誌掲載エッセイに関する覚え書き

「恥ずべきことなど何もない」 (「小説新潮」2005年2月号「ああ、恥ずかし) 「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説」 (「小説推理」2005年3月号「私のとっておきシネマ」) 「分け入っても本の山」 (「本の旅人」2005年5月号「書店の遠…

雑誌掲載作品に関する覚え書き

「きつねの話」 (「小説新潮」2004年3月号) 「金魚鉢をのぞく子ども」 (「小説新潮」2004年9月号) 「夜は短し歩けよ乙女」 (「野性時代」2005年9月号) 「納涼床の女神」 (「パピルス」2005年創刊第2号) 「山月記」 (「小説NO…

登美彦氏について

森見登美彦氏は京都に住んでいる。 彼は近年、中学二年以来の偏屈が嵩じて、日の射さない地下室に住むようになった。これは地震が怖いためでもある。彼は、地下室に籠もっていれば、少なくとも部屋がへしゃげて押しつぶされることはないと信じているらしいの…