2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

登美彦氏、夏休みを満喫する

森見登美彦氏は以下のような夏休みの一日を過ごしたという。 ■10:00 地下室にて覚醒する。雨が降っていることに気づく。 スパゲティを茹でる。 ■10:30 珈琲を飲みながら、机に向かってうにうにする。 かつて掲載された雑誌をめくり、前回までの経…

登美彦氏、パニックとなる

「やつが出た!黒いやつが出た!」 登美彦氏は叫んだ。 森見登美彦氏はおのれの小説の中で、某キューブやら鴨川を南下する蛾の大群などを描いて、無類の昆虫王国好きと思われがちであるが、実際のところは昆虫を憎むこと甚だしい、「地球で一番エラいのは人…

登美彦氏、喜ぶ

森見登美彦氏は、森奈津子氏が「走れメロス」を誉めていたという噂を聞いた。三度の飯よりも誉められることが好きな登美彦氏は、少々元気を出した。 「どうせ一度は死ぬ身なら、誉められて誉められて誉め殺されたい」 登美彦氏はわけのわからないことを言っ…

登美彦氏、リーサルウエポンを出す

締切が、雑用が、地を埋め尽くす大波となって押し寄せてきたので、森見登美彦殿下は大事に温存していた最終兵器を出すことを余儀なくされた。 もちぐま参謀が尻をふりふり、怒り狂う登美彦殿下へ駆け寄った。 「殿下、まさかあれを?」 登美彦殿下がニヤリと…

登美彦氏、また地下に籠もる

森見登美彦氏はまた地下に籠もっている。 よくもまあ飽きもせずに、と言う人もある。 「私が世界で一番落ち着く場所は自分の部屋だ」と言う登美彦氏であっても、祇園祭を尻目に一日中、日光も浴びないという生活をすると、いいかげんに腹が立ってくる。どん…

登美彦氏、イタリア料理を食べる。

森見登美彦氏は四条烏丸の地下道を歩いていた。 階段を伝って地上へ出ると、四条通には夕闇が垂れこめて、その中でたくさんの提灯をつけた鉾が光っていた。笛と太鼓の音が響いていた。 「おお、祇園祭ぢゃ。綺麗ぢゃのう・・・」 登美彦氏はぼんやりと見上げ…

登美彦氏、ワールドカップが終わったと知る。

今朝、森見登美彦氏は同僚から聞いて、ワールドカップが終わったことを知った。熱狂する人々から石を投げられるほどサッカーに興味のない登美彦氏は、ワールドカップが終わったらしい夜、試合の行く末を見守るかわりに、ケーブルテレビでやっている「ドラゴ…

登美彦氏、がまがえるとなる

森見登美彦氏はたらりたらりとあぶら汗をかいている。 「サアお立ち会い、迫る三つの締切を睨んで登美彦氏がたらーりたらーりと流したあぶら汗を丁寧に集めたものがコレだ。この『登美彦汁』を全身にくまなく塗布すると・・・たいへん不潔である。フケツ!何…

登美彦氏、人間失効から立ち直る

先日、森見登美彦氏は「うっかり失効」していた人間としての尊厳を、遠い免許試験場まで出かけて回復することに成功した。 窓口にて「うっかり失効したのですが・・・」と己の状況を説明していると、まるで「ワタクシはうっかり屋さんであります、ああ、そう…