森見登美彦氏は連載を楽しみに読んでいる。 現代を生きる榎本氏と、若かりし頃の榎本氏が活躍し、代わる代わる尻を出す。 『夜は短し歩けよ乙女』を作った戦友たるロボ編集者・小囃子氏も活躍する。 「本題に入れ」と迫る小囃子氏の追及をかわし、 榎本氏は…
「尾道」―夜行― 八月の終わりのことである。 向島の乗り場から渡船に乗った。傾いた陽射しが、渡船の行き交う海を輝かせていた。対岸には青い山裾から這い上がるようにして尾道の町が広がり、山の上には夏雲が浮かんでいる。のんびりしたエンジン音を立てて…
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