2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 登美彦氏、DVDを買う

森見登美彦氏はようやく訪れた週末に立ち向かって、気宇壮大な感じになり、銀河鉄道999の劇場版DVDを購入した模様である。 氏の令妹は、クイーンエメラルダスとトチローの関係を「理想」と述べた。 それには登美彦氏もいたく同感するという。 派手で赤…

登美彦氏、劇団ひとり氏と対談す

森見登美彦氏は東京へ出かけ、処女作「陰日向に咲く」が評判となっている劇団ひとり氏と対談した模様である。 「初対面の人は悉く嫌いだ」と豪語するほど人見知り激しい登美彦氏は、何も喋れなくなる事態を恐れるあまり、「陰日向に咲く」を三度読み返して赤…

 登美彦氏、研究する

森見登美彦氏は来るべき日に備えて、上記の本を読んでいる。 赤線を引き、心頭滅却して気になる文章を書き写し、登場人物表を作って睨んでいる。 妙に研究熱心な登美彦氏は、すでに三回読んだという。

登美彦氏、「太陽の塔」を読み返す

森見登美彦氏は倒れるときはつねに前のめりなので、いったん書いて本になってしまったものは、できるかぎり読み返さない。何かの拍子に読み返さねばならぬことになると、だいたい不機嫌になるという。 自作というものは、「そういえばああいうものを書いたよ…

 登美彦氏、ダルがる

森見登美彦氏は、仕事・掃除・仕事・洗濯・仕事などのあらゆる日常的営為に対する漠然とした倦怠感、言い換えれば「一生遊んで暮らしたいシンドローム」に悩んで息も絶え絶えであるが、やんぬるかな、一生遊んでは暮らせない。だいたい、そんなに長い間、な…

 登美彦氏は遠野を目指す(その三)

森見登美彦氏は遠野の宿にて目覚める。ひじょうに眠いが令弟とともに朝風呂へ行く。宿を後にして市立博物館を貸し切り状態で見学。つづいて土産物を買う。快晴なれども暴風吹きすさび、「空もー飛べるはずー」と氏は空を飛ばんとす(しかし飛べず)。花巻へ…

 登美彦氏は遠野を目指す(その二)

森見登美彦氏は遠野の町に滞在。朝風呂に入って、朝飯を三杯おかわりしたことから、登美彦氏が上機嫌であったことがうかがい知れる。しかし宿から外へ出れば、聞いたこともないほどの烈風が雪を町へ叩きつけ、トルメキア軍の来襲もかくやと思われる轟音がの…

 登美彦氏は遠野を目指す(その一)

森見登美彦氏、令弟と令妹を引き具して(あるいは令弟と令妹に引き具されて)東北へ旅立つ。旅行の詳細については面倒なのでこれを報じない。 本日は渋民の石川啄木記念館に寒風吹きすさぶ中立ちつくして心身ともに冷やし、その後遠野に宿泊す。人影なき大浴…

登美彦氏、お茶の間でモテモテぶりを発揮する

昨日はホワイトデイであった。 雪が舞い、ホワイトホワイトデイであった。 一ヶ月前のバレンタインデイに、限りなく小さな菓子をもって限りなく大きな憐憫の情を垂れたもうた、同僚の御母堂へ、登美彦氏は「もちぐま」を贈ることにした。 「可愛いラッピング…

登美彦氏、語る

2ちゃんねるからの可愛い御挨拶(←トラックバック)が削除されたことについて、登美彦氏は以下のように語った。 「私はそもそも2ちゃんねるに馴染みがないので、その慣習を知らない。しかし敢えて勝手に想像してみるに、2ちゃんねるは他のブログとは違い…

登美彦氏、肉を喰う

森見登美彦氏は、戦友と久々に会談を行い、百万遍にある焼き肉屋で肉をむさぼり喰った模様である。山積した問題について、彼らは激論を交わした。あまりにも熱い議論であったために炎が上がったが、豚トロから油が垂れただけだという説もある。 ・「やまとな…

登美彦氏、気晴らしに歌う

「25の夜」(完全版) 小説の原稿と壁ばかり見てる俺 マンションの地下の隅 猥褻な夢を見てる やりようのない締切やぶりたい 京都駅から数駅 編集者がやって来れば 逃げ場もない しゃがんでかたまり背を向けながら 本当に乗り越えられるのか解らない 予定…

登美彦氏、ペンを買う

文房具によって財政が圧迫されているということが判明したにも関わらず、登美彦氏の飽くなき物欲は果てしがない。登美彦氏の身を気遣ってくれる優しい女性に「いいかげんにしなさい!」と言われたのに、今宵も登美彦氏は彼女の忠告を無視して文房具店をうろ…

登美彦氏、金勘定する

森見登美彦氏は慌てて確定申告の準備をした。 文房具の購入費用が、財政を圧迫していることが判明した。

登美彦氏、書き終わる

森見登美彦氏は明け方まで書き物をしていたので寝過ごしてしまい、せっかくの素晴らしい好天に恵まれた一日の大半を棒に振った。 あまりに切なかったので氏はお気に入りの喫茶店へ出かけて明太子スパゲティを喰った。登美彦氏は学生時代を通して、その店の明…

登美彦氏、記録を更新しつづける

本日は雛祭りであった。無関係であった。 その夜。 森見登美彦氏は狸がいっぱいたむろしている先斗町の料理屋において、古囃子氏という人物と会談を行ったが、その席上、古囃子氏からチョコレートを贈られた。 男性からのチョコレートなど、心の底から願い下…

登美彦氏、傘をなくす

森見登美彦氏は傘をまともに使いこなせたことがない。 意気揚々と新しい傘を買ったとしても、数回使っただけで彼らは登美彦氏を置いて去る。客観的に見れば「置いて去る」のは登美彦氏であるが、氏の内面においてはむしろ逆だ。 傘を失うたび、登美彦氏の硝…