登美彦氏動向(12/28)


 △レイモンド・ブリッグス原作のアニメーション「スノーマン」を入手した氏は、あまりの美しさと切なさに胸を震わせたとのこと。氏はすでに来年のクリスマスに備えている。「諸君も早めにそなえておくべきだ。もう次のクリスマスは始まっている!」


 △氏は松浦亜弥による「渡良瀬橋」を今さら聴いて、危うく落涙しかけたところを雄々しく踏みとどまったとのこと。


 △本日は「仕事納め」であったそうだが、登美彦氏の登美彦氏としての活動に、仕事納めは原理的に存在し得ない。「しかしいつでも仕事を納める覚悟はできている」と氏は関係者に語った。


 △スパゲッティ状態のまま、半ばやむを得ず編集者へ投げつけられた原稿は、適切なアドバイスを添えられて登美彦氏の元へ舞い戻った。登美彦氏はその原稿の書き直し、および、「部屋へ閉じこもったまま虚空へ吠える孤高の男」を懲りずに描く短編に着手した模様。登美彦氏は自己の抜本的改革に断固抵抗し、マンネリを愛する正義の人として著名である。


 △登美彦氏は、幾多の困難を乗り越え、部屋を掃除することに成功した模様。


 △(きびだんごの在庫が切れたことに関する談話)


  きびだんごは美味い。
  ビバ、きびだんご。
  ごきげんよう、きびだんご。
  そしてさようなら、きびだんご。


  ずっとあなたが好きでした。