文章

「シャーロック・ホームズの凱旋」(小説BOC)

小説 - BOC5作者: 小説BOC編集部著出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/04/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 中央公論新社の小説BOC第五号に、森見登美彦氏の連載「シャーロック・ホームズの凱旋」の第三話「マスグレーヴ家の儀…

『ヨーロッパ企画の本 我々、こういうものです。』(ミシマ社)

森見登美彦氏が「ヘンテコなシステムと遊ぶ人たち」という文章を書いている。ヨーロッパ企画の面白いと思うところについて。また、上田誠氏と登美彦氏の似ているところ、似てないところについて。 先日、小説家の万城目学氏が新刊『バベル九朔』のプロモーシ…

 GINGERL. 2015 AUTUMN 20 (幻冬舎) 

森見登美彦氏の「カレーの魔物」という文章が掲載される。 カレーの底知れぬパワーについて、登美彦氏があれこれ妄想をたくましくしている。 9月10日頃から書店にならぶ予定である。 http://www.gentosha.co.jp/gingerl/index.html

「SF宝石2015」および、流しそうめん

SF宝石2015作者: 小説宝石編集部出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/08/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 森見登美彦氏の掌篇「聖なる自動販売機の冒険」が掲載されている。 ちなみに『聖なる怠け者の冒険』と…

「ジェイ・ノベル」 8月号

月刊J-novel2015年8月号作者: 実業之日本社出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2015/07/15メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 特集「商店街ラプソディ」において、森見登美彦氏が文章を書いている。 商店街は異世界へ通じるトンネルである…

yomyom vol.35

http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/new/ 森見登美彦氏がトイレの想い出について赤裸々に綴っている。

 芸術新潮 2012年 6月号

森見登美彦氏が水面上にポコンと浮かび上がったり、 また水面下にもぐりこんだりしているうちに、 奈良の盆地に陽は昇り、また沈み、 あれほどまばゆかった新緑もだんだんへこたれてきた。 いつの間にか春が終わる。 登美彦氏はときどき仕事をしている。 あ…

登美彦氏の仕事(11/27)

・yomyom vol.18 「京都捻転紀行」 [rakuten:book:14096078:image] 森見登美彦氏が、取材で京都に出かけたときの顛末を書いている。「旅の歓び、ヨム愉しみ」という特集である。 登美彦氏は東京に住んでいるわけだから、京都に行けば「旅行」と言ってかまわ…

登美彦氏の仕事(11/5)

・story box 別冊 青森へ 「夜会」 森見登美彦氏が青森を舞台にした怪談を書いている。 登美彦氏は学生時代に一度、恐山へ行くために青春18切符で青森へ出かけた。そして恐山において霊山アイスを食べて死後の世界の冷気を味わった。また昨年には上野発の…

登美彦氏の仕事(10/30)

最近、筆者の明らかな怠慢から、登美彦氏の仕事をお知らせしていなかった。 まことに申し訳ありません。 というわけで、最近の登美彦氏の戦いについて。 ・小説新潮11月号 「四畳半世界放浪記」 登美彦氏がyomyomや小説新潮に掲載してきた短編たちについて…

 「STORY BOX」(小学館) 9号

四畳半の眠れぬ姫君 森見登美彦氏の作品が掲載されている模様である。

登美彦氏、解説を書く。

森見登美彦氏は本上まなみさんの『めがね日和』(集英社文庫)という本に解説を書いた。 登美彦氏は解説が苦手であるという。 なかなかそういう文章が書けないので、苦しい思いをする。 個人的妄想を書き散らしているほうがずっと楽ちんであるという。 開き…

 「STORY BOX」(小学館) 1号

「尾道」―夜行― 八月の終わりのことである。 向島の乗り場から渡船に乗った。傾いた陽射しが、渡船の行き交う海を輝かせていた。対岸には青い山裾から這い上がるようにして尾道の町が広がり、山の上には夏雲が浮かんでいる。のんびりしたエンジン音を立てて…

 「パピルス」(幻冬舎) 23号

■有頂天家族 第二部 「下鴨家の憂鬱」 尻の毛を秋風が揺らす頃、狸たちは他の毛玉の温もりが恋しくなる。毛むくじゃらの身体を寄せて暖め合うことができるのは、ケモノに生まれた狸が断固死守すべき特権である。 だからこそ、秋になると、狸たちは家族の温も…

 yomyom v.9

「大日本凡人会」 「大日本凡人會」とは、凡人を目指す非凡人の集いであるという。 往々にして凡人は非凡に憧れるが、非凡人は平凡に憧れる。ここに非凡なる五人の男たちがあり、連日のごとく四畳半に集って、励まし合いながら凡人を目指した。 「凡人になれ…

 「パピルス」(幻冬舎) 21号

■有頂天家族 第二部 「有馬騒動」 狸は温泉を好む。 父が生きていた頃は、よく家族で電車に揺られて温泉へ出かけた。我が父は湯煙に包まれていれば上機嫌であった。新婚旅行先も温泉であったほどである。 頭領として狸界の隅々にまで世話を焼く父にとって、…

小説新潮 9月号 

「真夏の人々」 1 水玉ブリーフの男をめぐる対話1 2 三浦さんのバカンス 3 夕焼け麦酒 4 雨宿り 5 水玉ブリーフの男をめぐる対話2 6 夏の想い出 7 ヒイラギの問題 8 カエデさんの問題 9 水玉ブリーフの男をめぐる対話3

「asta*」 8月号

恋文の技術 第十一話「大文字山への招待状」 十一月五日(森見登美彦より守田香織宛て) 拝啓 日に日に秋の深まる候、いかがお過ごしでしょうか。 小生はたいてい机の前でふくれております。 先日、『きつねのはなし』という本ができ上がりました。 書店で見…

 「パピルス」(幻冬舎) 19号

「大文字納涼天狗合戦」(有頂天家族第二部) 物欲を満たすことに重きをおいて肝心なことを軽んじるのは人間の十八番だが、狸だってえらそうなことは言えない。世の中に散らばっている珍奇なもの、ピカピカしたもの、かわゆいものが、狸たちの尻をむずむずさ…

 yomyom vol.7 (新潮社)

「この文章はぶっつけ本番で書くのである」という文章を、登美彦氏がぶっつけ本番で書いている。 ただし、校正はきちんとしたのである。

「asta*」 2008.6

恋文の技術 第十話「伊吹夏子さんへ(失敗書簡集)」

「小説宝石」 12月号

美女と竹林 「登美彦氏の夏'07」 二○○七年の春から夏にかけて、登美彦氏はもみくちゃにされていた。 もみくちゃにされながら登美彦氏は、二十八年前、とりあえず居心地のいい<暗い部屋>から、この世へ引っ張り出されたばかりの頃のことを思い出した。 「当…

「野性時代」 12月号

ペンギン・ハイウェイ(連載開始) 早寝早起きがぼくのスタイルだ。 ぼくはたいへん頭脳を使う生活をしているから、夜はすぐに眠くなる。妹よりも早く布団に入ってしまうぐらいである。だから夜ふかしができないかわりに、朝起きるのは得意だ。目覚まし時計…

「asta*」 12月号

恋文の技術 第七話「恋文反面教師・森見登美彦先生へ」 十月十一日 実験ノートとエントリーシートを書く日々です。こんにちは。 国立近代美術館、楽しかったようで何よりです。たまには文化的な生活もいいでしょう?私も研究室の仲間たちと出掛けたことがあ…

 「パピルス」(幻冬舎) 15号

■有頂天家族 第二部 「二代目の帰朝」 洛中でうごうごする狸たる私に、散りゆく桜の淋しさを杯盤狼藉で紛らわす人間たちを嗤う資格はない。花吹雪の下で浮かれる人間に交じって、狸もまた浮かれるからである。一寸の虫にも五分の魂、たとえ毛深い狸といえど…

「野性時代」 11月号

最愛の一冊と至福の読書空間 森見登美彦氏が最愛の一冊と至福の読書空間について短い文章を書いている。

「小説宝石」 11月号

美女と竹林 「孟宗竹分解法講義」 皆さん、こんにちは。森見登美彦と申します。 これから語ることは、多くの人にとって実益のないことですが、私はかつて裏山の和尚さんに「基本的に実益のないことしか語ることができない呪い」を掛けられていますから、諦め…

「小説すばる」 11月号

ヨイヤマ万華鏡 「宵山劇場」 遅れて来た女は、小長井の姿に気づいて、「アッ!」と言った。 「お前か!」と小長井は呻いた。 山田川敦子は、前年の学園祭におけるゲリラ演劇プロジェクト「偏屈王」の豪腕美術監督であり、あらゆる制止を振り切って、工学部…

「YomYom」 4号

特集「ブンガク散歩に出よう」 「登美彦氏、京都をやや文学的にさまよう」 そこで登美彦氏は、学生時代、五年に亘って苦楽をともにした戦友と、西田幾多郎『善の研究』を読もうと企てたことを思い出した。彼らは京都に世話になっているから、せめて恩返しし…

「小説宝石」 10月号

美女と竹林 第十回「竹林へ立ち向かう四人の男」 締切次郎の襲来、予想外のオメデタ、自己管理能力の欠如によって、森見登美彦氏の竹林伐採事業は暗礁に乗り上げていた。名誉は大文字山の斜面を転げ落ちるように失墜、森見Bamboo社設立の夢は遠のく。たび重…