2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

登美彦氏、飲む。

森見登美彦氏は歓送会に参加した。酒をあまり嗜まないと言いながら、このところ登美彦氏はしきりに飲んでいる。 「酒を飲むと、顔面が赤白まだらになるので嫌だ」 登美彦氏はそんなことを言いながら麦酒を飲むのだ。

登美彦氏、親孝行する。

森見登美彦氏は御両親の誕生祝いをしていなかった。これではいかんと登美彦氏は思い、令妹と手を結んで、今宵御両親にフランス料理を御馳走したということである。息子の鑑と言うべきこの美しき行いを日本全国ツヅウラウラに知らしめ、ただでさえ高すぎて持…

今日の登美彦氏

森見登美彦氏は以下のような土曜日を過ごしたらしい。 ■09:00 地下室にて覚醒する。 やらんといかんことの多さに呆然として何も手につかない。 煙草をむやみに吸う。 ■09:30 コーンフレーク食べる。 たぬきの話をむにむに書く。 鞍馬の天狗につい…

登美彦氏、肉を喰う

編集者の古囃子氏が入洛したので、森見登美彦氏は会いにいった。そうして古囃子氏に連れられて先斗町の由緒正しいことこの上なさそうなすきやき屋へ行った。 かつて夜の街を乙女が歩くような作品を書いたこともある登美彦氏だが、じつのところ氏は酒もあまり…

登美彦氏、読む

森見登美彦氏は黙々とマンガを読んでいる。

登美彦氏、吉田山へ逃げる

森見登美彦氏は暗礁に乗り上げた。もういろいろなものが同時多発的に暗礁に乗り上げた。そういうわけで登美彦氏はすたこらさっさと逃げ出して、吉田山へのぼった。氏は先生へのみやげに、適当に饅頭を買っていった。 吉田山の先生は登美彦氏が適当に買ってい…

「小説NON」7月号(6月22日発売)

「走れメロス」 しかし見よ、目前の加茂川を。 先日の雨で水嵩が増え、濁流滔々とデルタに注ぎ、どうどうと響きを上げる激流が、あたりを浸している。芽野は天を仰ぎ、めったに気にかけたことのない神に哀願した。「ああ神様!太陽が沈んでしまわぬうちに、…

登美彦氏、読む

森見登美彦氏はこんな本を読んでいる。 「走れメロス、最高!」と登美彦氏は言った。

登美彦氏、琵琶湖へ逃亡する

森見登美彦氏はつねにもごもごと陰気で人間嫌いであるが、その実、腹の中は意外に天真爛漫で明朗愉快のトキメキ聖人君子であって、仏頂面のままおおむね機嫌良く暮らしているのだ。しかし昨日頃より、氏はじわじわと不機嫌の泥沼へ沈みだし、沼から頭だけ出…

登美彦氏、うごうごする

森見登美彦氏は昨日つい上機嫌で「ふわふわ太郎」*1を引き留めてやったが、そのために今朝寝坊するという醜態をさらし、「ふわふわ太郎め!」と半日泣きべそをかいていたが、夕方に「太陽の塔」文庫増刷しまっせとの知らせを受け、何が何やら分からなくなっ…