2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

登美彦氏、「一人ハチクロ」に耐える

森見登美彦氏は机に向かっているのに飽き飽きしたので、映画を観に行くことにした。 先日の昼休み、登美彦氏は同僚から借りた「ハチミツとクローバー」を読んだ。そして「はぐちゃんがえらいことになっとるがな!」と、喫煙ルームでちょいと唸った。 登美彦…

登美彦氏、先斗町で鱧を喰らう

編集者の古囃子氏が京都へ乗り込んできたので、登美彦氏は会いに行った。 なぜ古囃子氏が京都へやって来たかというと、登美彦氏が「小生にはたくさん書きためることなんかできない。ダメぜったい」とワガママを言うたからである。登美彦氏は都合の良い時だけ…

登美彦氏、ふたたび立つ

森見登美彦氏はふたたび読書感想文二十年分の大作に取りかからねばならぬ。 そういうわけで登美彦氏は、愛飲するリポビタンDを飲む飲む。氏は大正製薬のリポビタンDをこよなく愛する正義の人である。 元気が出そうな味のリポビタンを飲みながら、登美彦氏…

登美彦氏、いちゃもんをつけられる

先日の五山送り火の宵、登美彦氏のまわりには浴衣姿の美女が群れ集い、古今未曾有のモテモテぶりであった。 上は事実に反すると、登美彦氏の戦友が主張した。 「そうじゃないだろ。あんた、俺と一緒にいたではないか!和歌山から来たあんたの屈強な弟と、俺…

登美彦氏、夏を満喫

「夏」は満喫せねばならないものである。 これは、この世に生まれて今年も無事に夏を迎えることができた人間の義務である。満喫せねばならないのである。 己が無能が原因で多忙を極め、「疑似売れッ子状態」になっている登美彦氏であっても、同じことだ。 登…

幻冬舎「パピルス」8号(8月28日発売予定)

「金曜倶楽部」 京都には、大正時代から続くという秘密結社がある。 その設立目的は謎に包まれているが、案外ただの仲良しグループだと言う人もいる。その席数はつねに七つと定められ、各座を占める人間たちは、それぞれ七福神の名をもって呼ばれた。ひと月…

登美彦氏、原稿を捨てて街へ出る

己が無能に起因するインポッシブルなミッションに苦しんできた森見登美彦氏が、映画館へ入って「ミッション・インポッシブル3」を観ると、映画の中ではトム・クルーズがマジでインポッシブルなミッションに苦しんでいた。 「彼に比べれば私のミッションなど…