2011-01-01から1年間の記事一覧

 登美彦氏、静けさを味わう。

森見登美彦氏はのんびり暮らしている。 奈良というところはたいへん静かである。 学生時代、登美彦氏は北白川バプテスト病院のそばに住んでいた。 四畳半の内も外も、たいていひっそりとしていた。 しかし卒業後は賑やかな方へ出てきた。 京都の四条烏丸であ…

登美彦氏、更新にそなえる。

森見登美彦氏には、色々あった。 登美彦氏は日誌を更新できずにいる。 間を空ければ空けるほど、更新のしにくさは指数関数的に増える。 書かないから、書けない。 書けないから、書かない。 日誌も小説も同じことである。 その膠着状態の中では、「更新しに…

登美彦氏、締切太郎を召還する

八月の頭のことである。 不安感、胃痛、頭痛、倦怠感、手の痺れ、身体のこわばり、めまい等々、色とりどりの症状が一斉に登美彦氏を襲ってきた。かつて美女たちに「軟弱そうに見えて意外に頑丈なのネ」と囁かれがちだった机上の鉄人も、今度ばかりは耐え抜く…

 登美彦氏、手ぬぐいを愛用する

森見登美彦氏は手ぬぐいを使う。 手ぬぐいというものはスバラシイものである。 一時、登美彦氏は「手ぬぐいが好きだ」と不用意に発言したために、やってくる編集者の人たちがことごとく手ぬぐいをもたらし、瞬く間に手ぬぐいコレクションができてしまった。 …

 登美彦氏、反省する

森見登美彦氏がぼんやりしていると、手紙が届いた。 先日、登美彦氏が名古屋に出かけたときに、その会に参加してくれた人からの手紙であった(その手紙の内容については筆者は何も述べる権利はない)。 しかし登美彦氏が一つだけドキリとした一節があったと…

『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』(新潮社)

森見登美彦氏が 締切次郎を蹴散らしたり、 枯渇しかかっている力を呼び戻すべく弁天様に祈ったり、 名古屋に出かけて「ひつまぶし」を食べたり、 大学生たちに「やあやあ我こそは森見登美彦」と話しているうちに、 新潮社の「とんぼの本」の人が、ちゃくちゃ…

 登美彦氏、近況を報告しない(とくに意味なく)

筆者はそろそろ登美彦氏の近況を報告すべきだと考える。 一方で、登美彦氏は「まだ早すぎる」と述べる。 意味ありげな微笑を浮かべて。 こういう場合、何か恐るべき隠し球的なるもの、すなわち満を持して発表されるやいなや万人の度肝のを抜くことウケアイと…

 ペンギン、本屋さん大賞にて3位になる

森見登美彦氏は締切次郎との関ヶ原的戦さで負傷した。 そういうわけで授賞式を見物に行くことはできなかったが、登美彦氏の息子『ペンギン・ハイウェイ』も多くの方の応援により、ふたたび少し注目されている模様である。 喜ばしいことである。 「これを機会…

 登美彦氏、喋りに行く。

そういえば森見登美彦氏は、こういうものにも参加するのであった。 「大学生のための読書講座:作家を囲んだ読書会(森見登美彦編)」 詳細は下記を参照。 http://www.nucoop.jp/news/news_detail_613.html

 文藝 2011年 夏号 (河出書房)

『恋文の技術』の文庫化と時を同じくして、 『文藝』において森見登美彦氏の特集が行われている。 本特集において、登美彦氏はじつにさまざまな個人的情報を放出しており、 「尻の毛まで抜かれて鼻血も出ねえ」という状況である。 収録されている過去の日記…

 恋文の技術 (ポプラ社)

森見登美彦氏は絶え間なく襲いかかる締切次郎との死闘にへたばり、 ここでその日常を報告しなかった。 そろそろ復活しなくてはならぬと重い腰を上げようとした途端、 そこに大震災がやってきて、またしても言葉を失った。 こういうたいへんな時期にあっては…

 四畳半王国見聞録(新潮社)

森見登美彦氏の第十一子が近々誕生することをここにお知らせする。 発売日等の詳細は下記を参照。 http://www.shinchosha.co.jp/book/464503/ タイトルに「四畳半」とある。 したがって、多くの人が『四畳半神話大系』の続編だと思うかもしれない。 騙されて…

登美彦氏、新境地を開かない。

筆者は元旦早々、登美彦氏の近況を報告した。 それから早くも半月が過ぎ去った。 読者諸賢! どうなっているのだろう。すでに我々に与えられた2011年のうち、二十四分の一が過ぎ去ったのである。 その間、登美彦彦氏はいったい何をしていたというのか。 …

登美彦氏、新年を迎える。

本日、登美彦氏は多くの人と同じように2011年を迎えた。 登美彦氏は「神聖なるお正月には何もしてはならない」と厳かに宣言した。近年、登美彦氏は放っておくとだらだらだらだら仕事をしてしまう傾向にある。歯止めをかけなくてはならないのである。 そうい…