登美彦氏、書き物を編集者へプレゼントする


 鼻血が出るほど充実したイブを過ごした登美彦氏は、茹ですぎたスパゲッティのようにどこまでも膨らんでこんぐらがってゆく書き物を、ついに編集者へ送ることを決定したと一部関係者に語った。
 「もはや我々の手には負えない」
 氏は沈痛な面持ちで語った。「ありていに言えば、締切ということだ」