2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧
森見登美彦氏はサイン会があまり得意ではない。 しかしサイン会をすると、喜んでくれる人もあるのである。 「ありがたいことである」と登美彦氏は言う。 「ありがたいことであるから、次女が世に出たときには少し頑張ろう」 と登美彦氏は思った。 まだ先の話…
森見登美彦氏は噂を聞きつけた。 そして、仕事帰りにコンビニに寄ってマガジンを買った。 するとどうだろう、久米田康治氏のマンガ『さよなら絶望先生』に乙女っぽい本が登場しているではないか。 「おお!」 登美彦氏はびっくりした。 「まさか『さよなら絶…
森見登美彦氏が草原に立っている。 空は美しく晴れ上がり、良い薫りの風が渡っていく。 ウエハースのように薄っぺらい白い月が浮かんでいる。 さわさわとうねる草がまるで海のように見渡すかぎり広がっている。 目的地はいささか遠いので、まだ見えない。 登…
森見登美彦氏は「うーん」と唸っている。 そして、まるで試合前のボクサーのように座っている。 「そんなことより!そんなことより!」 一日に一匹ずつ発生する小さな締切朝日次郎が、登美彦氏のまわりを飛び跳ねている。 「筆のすすみ具合はどうなの?ねえ…
本日の朝日新聞夕刊に予告されたように、 森見登美彦氏の新作が6月9日の夕刊より掲載される。 タイトルは『聖なる怠け者の冒険』である。 そして登美彦氏が作者の言葉で語ったように、 作者とともに読者もハラハラされるがよい。 「人生も連載も、一寸先は…