2009-01-01から1年間の記事一覧
森見登美彦氏のひねくれ者の次男が、活動漫画化されるという。 http://noitamina.tv/yojouhan/ 「同じ文章ばっかり読まされてチョーうんざりデスヨ!」 といういわれのある非難を受けても堪えてきた次男が、 乙女の天真爛漫すぎる活躍の蔭に隠れてきた次男が…
十一月十日、登美彦氏の甥が書店に登場するという。 太宰治生誕百年の二○○九年がそろそろ終わりに差し掛かる頃、 なんとか間に合ったのである。 森見登美彦氏は、はじめて「アンソロジー」というものを作った。 作品を選ぶのはじつに楽しいけれども、またム…
森見登美彦氏は本上まなみさんの『めがね日和』(集英社文庫)という本に解説を書いた。 登美彦氏は解説が苦手であるという。 なかなかそういう文章が書けないので、苦しい思いをする。 個人的妄想を書き散らしているほうがずっと楽ちんであるという。 開き…
サイン会の申し込みは締切に達した模様。 申し込んでいただいた方々、ありがとうございます。
※発売予定日10月15日(木) 芽野史郎は激怒した。必ずかの邪知暴虐の長官を凹ませねばならぬと決意した。 芽野はいわゆる阿呆学生である。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねて暮らしてきた。しかし厄介なことに、邪悪に対しては人一倍敏感であった。…
森見登美彦氏はもうすぐ小さなサイン会をする模様である。 お知らせは明日の昼に発表する。
森見登美彦氏は連載を楽しみに読んでいる。 現代を生きる榎本氏と、若かりし頃の榎本氏が活躍し、代わる代わる尻を出す。 『夜は短し歩けよ乙女』を作った戦友たるロボ編集者・小囃子氏も活躍する。 「本題に入れ」と迫る小囃子氏の追及をかわし、 榎本氏は…
「尾道」―夜行― 八月の終わりのことである。 向島の乗り場から渡船に乗った。傾いた陽射しが、渡船の行き交う海を輝かせていた。対岸には青い山裾から這い上がるようにして尾道の町が広がり、山の上には夏雲が浮かんでいる。のんびりしたエンジン音を立てて…
あれこれ用事に追われて疲労困憊した登美彦氏は「そうだ映画を観よう」と思い立ち、妻を連れて「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観に出かけたのだが、あまりのモノスゴサにあっけにとられて「まばたき」するのを忘れ、上映終了後、目から血を噴いた。
登美彦氏の次女が、明日以降、順次全国の書店に並ぶ。 森見登美彦氏は本日、上野水月ホテル鴎外荘において、人前に出て喋った。 「少しは図太くなったかと思っていたが、やっぱりダメだった!」 登美彦氏は無念な思いを噛みしめた。 登美彦氏は以下のように…
森見登美彦氏はサイン会があまり得意ではない。 しかしサイン会をすると、喜んでくれる人もあるのである。 「ありがたいことである」と登美彦氏は言う。 「ありがたいことであるから、次女が世に出たときには少し頑張ろう」 と登美彦氏は思った。 まだ先の話…
森見登美彦氏は噂を聞きつけた。 そして、仕事帰りにコンビニに寄ってマガジンを買った。 するとどうだろう、久米田康治氏のマンガ『さよなら絶望先生』に乙女っぽい本が登場しているではないか。 「おお!」 登美彦氏はびっくりした。 「まさか『さよなら絶…
森見登美彦氏が草原に立っている。 空は美しく晴れ上がり、良い薫りの風が渡っていく。 ウエハースのように薄っぺらい白い月が浮かんでいる。 さわさわとうねる草がまるで海のように見渡すかぎり広がっている。 目的地はいささか遠いので、まだ見えない。 登…
森見登美彦氏は「うーん」と唸っている。 そして、まるで試合前のボクサーのように座っている。 「そんなことより!そんなことより!」 一日に一匹ずつ発生する小さな締切朝日次郎が、登美彦氏のまわりを飛び跳ねている。 「筆のすすみ具合はどうなの?ねえ…
本日の朝日新聞夕刊に予告されたように、 森見登美彦氏の新作が6月9日の夕刊より掲載される。 タイトルは『聖なる怠け者の冒険』である。 そして登美彦氏が作者の言葉で語ったように、 作者とともに読者もハラハラされるがよい。 「人生も連載も、一寸先は…
森見登美彦氏は籠城していた。 こめかみから脳が洩れるほど籠城した。 が、ついに怒り心頭に発して仕事場から脱出した。 とくに行く当てはない。 イヤな匂いのする脂汗を流しながら錦市場を駆け抜け、 寺町と新京極の雑踏を抜け、 ふと気づくと、柳小路とい…
森見登美彦氏がはてな氏のインタビューにこたえている。 http://ugomemo.hatena.ne.jp/special/guestbook_11 とはいうものの。 登美彦氏はここしばらく、まったく日誌を更新しないというお馴染みの遊びに夢中になっていた。 微動だにしない自分のブログのか…
七男が活躍するいっぽうで、登美彦氏は次女の装いを新たにした。 とはいえ、これは難しかった。 そして締め切りは迫るのであった。 登美彦氏は久しぶりに地獄のような思いをした。 とりあえず第一次化粧直しは終了したが、 それでも本当の誕生までの道のりは…
森見登美彦氏は懲りずにサイン会をおこなう模様である。 詳細はポプラ社のホームページから転記したものである。 付記:サイン会は定員に達した模様であります。 2009年3月21日(土)14:00〜 ★定員100名様、要整理券 場所&お問合せ先 東京都千代田区有楽町2-…
文通武者修行の栄光と悲惨 終わらせようにも終わらない締切次郎との死闘を登美彦氏が繰り広げているうちに、次の息子が世に出る支度をととのえた。 三月十日が発売日であるというが、少々早まったり、遅くなったりする。 でもだいたいそれぐらいである。 「…
■有頂天家族 第二部 「下鴨家の憂鬱」 尻の毛を秋風が揺らす頃、狸たちは他の毛玉の温もりが恋しくなる。毛むくじゃらの身体を寄せて暖め合うことができるのは、ケモノに生まれた狸が断固死守すべき特権である。 だからこそ、秋になると、狸たちは家族の温も…
登美彦氏の第七男がじりじりと誕生の瞬間へ向かって歩んでいる。 登美彦氏の次女がいそいそと装いをあらたにしている。 登美彦氏の第八男は、まだ部屋の隅であくびをしている。 子どもたちがわらわらしている。 しかし嘆かわしいことに、登美彦氏はもう締切…
ずいぶん以前にRobotというふしぎな名前の会社の人からもらったDVDである。 登美彦氏は「ええのう!」と言いながら繰り返し観た。 短いので、何度でも繰り返して観られる。 そして観るたびに切ない気持ちになるのであった。 「しかし、あんな風な家があれば…
登美彦氏の小型化した娘は、その小ささにものを言わせ、日本全国津津浦々へもぐりこもうとしているらしい。 「警戒せよ。知らぬうちに書棚にもぐりこまれている危険がある!」 登美彦氏は警告している。 そして、さらにこう言っている。 「増刷御礼」 ところ…
森見登美彦氏は「あぶう!」と言ってみた。 日誌を更新するためである。 なぜかというと、いつまでもいつまでも、 「結婚した」 という日誌がてっぺんにあるのが照れくさい。 そして、たいへん大勢の人が祝ったり呪ったりしてくれるのが、 なんだか照れくさ…
竹林はざわざわと揺れ続けている。 締切次郎は、登美彦氏のズボンの裾を引っ張っている。 「お願いします!『太郎』は、マジでやばい」 「ええい、かまわぬ。知ったことか!」 「太郎が来たら、それこそ何もかも、容赦なく締め切られてしまうのですよ。僕な…
猥褻なまでに潤んだ瞳でおのれを見上げる締切次郎を見つめ、 森見登美彦氏は負けじと瞳を潤ませた。 「仕事、始めない!」 登美彦氏は叫んだ。 「いやいや、仕事始めなんですよ」 締切次郎は猫なで声をだす。「そろそろ始めないと、あれもこれも…」 「黙れ、…