登美彦氏、ペンを買う


 文房具によって財政が圧迫されているということが判明したにも関わらず、登美彦氏の飽くなき物欲は果てしがない。登美彦氏の身を気遣ってくれる優しい女性に「いいかげんにしなさい!」と言われたのに、今宵も登美彦氏は彼女の忠告を無視して文房具店をうろうろした。
 そうしてプラマンという丸まっちい、なんだか可愛げのあるペンを購入したらしい。


 ぺんてる
 「プラマン」
 http://www.pentel.co.jp/product/write/tradio.html


 求ム。
 登美彦氏の物欲を止めてくれるsomebody。


 [追記]
 登美彦氏は以下のように言う。
 「自分の行動を客観的に考察すると、どうやら私が文房具を買い漁るのは、次のような時である。①迫り来る締切から眼をそらしたい時 ②締切から解放されて自由を謳歌している時。しかし締切から解放されると次の締切が来るのだから、①と②はほぼ隙間なく連続していると言ってよい。つねに①か②のどちらかに該当する状況にある以上、私は文房具をひたすら買い続けなければならない。したがって、この事態を根本的に改善する方法はただ一つ、「締切」を無くすことである。しかし締切を無くすと、登美彦氏という存在は瞬く間にこの世からサヨナラする。締切なくして、登美彦氏なし。これはすなわち、文房具なくして、登美彦氏はない、というに等しい。だから私はこれからも文房具を買い続けることになる。これは一種の呪いだ。呪いだから、これはもう、しょーがない」