登美彦氏は遠野を目指す(その三)


 森見登美彦氏は遠野の宿にて目覚める。ひじょうに眠いが令弟とともに朝風呂へ行く。宿を後にして市立博物館を貸し切り状態で見学。つづいて土産物を買う。快晴なれども暴風吹きすさび、「空もー飛べるはずー」と氏は空を飛ばんとす(しかし飛べず)。花巻へ出かけて宮澤賢治にまつわるもろもろを見物。注文の多いレストラン「山猫軒」にて昼食、九死に一生を得る。あれやこれやで帰途につく。東京にて、東京見物へ出かける令弟令妹と別れ、車中タケノコ弁当を黙々と食べながら京都へ戻る。
 登美彦氏は疲れ切り、とうてい明日からの戦いの日々を乗り越える気分になれないという。