『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』(新潮社)


 森見登美彦氏が
  締切次郎を蹴散らしたり、
  枯渇しかかっている力を呼び戻すべく弁天様に祈ったり、
  名古屋に出かけて「ひつまぶし」を食べたり、
  大学生たちに「やあやあ我こそは森見登美彦」と話しているうちに、
 新潮社の「とんぼの本」の人が、ちゃくちゃくと本を準備していたのであった。


 それがコレである。


  
 http://www.shinchosha.co.jp/book/464504/


 登美彦氏の作品に登場するさまざまな場所が、サカネユキさんのやはらかい写真によって紹介されている。
 また、今日マチ子さんのステキにふしぎな絵もおさめられている。
 この本は大勢の方々の尽力(登美彦氏をのぞく)によって生まれた。
 美しい写真を眺めていくと、ときどき不審な男がうつりこんでいる。これは京都をさまよっている途中で、ウッカリうつりこんでしまった登美彦氏なので怯える必要はない。「登美彦氏はボンヤリと京都をさまよっていただけで、ナンニモしてないぢゃないか」と指摘する人もある。かつてyomyomに掲載されたヘンテコ文章や小説からの引用が収められているので、「本当になんにもしていないというわけではないと言っても過言ではない!」と登美彦氏は曖昧な主張をしている。

 
 この本の刊行にあたって、京都の地図が描かれた手ぬぐいも作られた。
 この手ぬぐいは、新潮社のオンラインショップ(http://www.shincho-shop.jp/shincho/index.html)、ならびに京都の大垣書店、ふたば書房、恵文社ガケ書房、京大生協(ショップルネ)などでも購入できるという。
 たいへん微笑ましくカワイイものであり、夏の京都を歩くときに役立つことウケアイである。しかし夏の京都は死ぬほど暑苦しいので、歩く場合は用心が必要である。


 さらに登美彦氏はサイン会を行うという。
 詳細は以下の通りである。


森見登美彦の京都ぐるぐる案内』
刊行記念森見登美彦さんサイン会

7月8日(金)19時〜20時30分

ブックファースト新宿店

B2階Fゾーン イベント・スペース

問い合わせ先 03-5339-7611(ブックファースト新宿店)

要整理券(先着100名様)
整理券の発券は6/29(水)からです。