単行本
森見登美彦氏は「エッセイ」をあまり書かない。 そもそもエッセイに何を書けばいいのか分からないのである。 自分の主張を書くべきだろうか。 しかし、わざわざ書くべき主張がない。 ならば体験を書けばいいのか。 しかし、わざわざ書くべき体験がない。 な…
ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 坂崎千春さんの手による鹿男登美彦氏が目印の対談集である。 こちらも『夜行』と同時に書店にならぶ予定で…
夜行作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (36件) を見る 森見登美彦氏の十周年記念作品『夜行』が刊行される。 10月25日頃から全国の書店にじわじわと姿をあらわす予定である。 しばしば登美彦…
有頂天家族 二代目の帰朝作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (37件) を見る 「出す出す遂に出す」 そう言いながら、出せないままに早幾年。 森見登美彦氏の信用は失墜した。 今更「出るよ」と…
文庫『四畳半王国見聞録』に引き続き、『有頂天家族』のガイドブック的なるものが発売される。 森見登美彦氏へのインタビューから、能登麻美子さん・久米田康治氏・吉原正行監督各氏との対談、『有頂天家族』の舞台めぐり、登場人物相関図、『有頂天家族』の…
森見登美彦氏の第十二子『聖なる怠け者の冒険』の旅立ちの日が近づいている。発売日は5月21日である。 とはいえ、村上春樹氏の作品の出版のようにピッチリした線引きを、登美彦氏の場合に求めるのは酷である。 早まったり遅れたりするウッカリ屋さんもあ…
森見登美彦氏が 締切次郎を蹴散らしたり、 枯渇しかかっている力を呼び戻すべく弁天様に祈ったり、 名古屋に出かけて「ひつまぶし」を食べたり、 大学生たちに「やあやあ我こそは森見登美彦」と話しているうちに、 新潮社の「とんぼの本」の人が、ちゃくちゃ…
森見登美彦氏の第十一子が近々誕生することをここにお知らせする。 発売日等の詳細は下記を参照。 http://www.shinchosha.co.jp/book/464503/ タイトルに「四畳半」とある。 したがって、多くの人が『四畳半神話大系』の続編だと思うかもしれない。 騙されて…
ぼくはたいへん頭が良く、しかも努力をおこたらずに勉強するのである。 だから、将来はきっとえらい人間になるだろう。 ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むか…
文通武者修行の栄光と悲惨 終わらせようにも終わらない締切次郎との死闘を登美彦氏が繰り広げているうちに、次の息子が世に出る支度をととのえた。 三月十日が発売日であるというが、少々早まったり、遅くなったりする。 でもだいたいそれぐらいである。 「…
美女と竹林作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/08/21メディア: 単行本購入: 53人 クリック: 1,984回この商品を含むブログ (196件) を見る 森見登美彦氏はあまりに慌ただしい日々を送っていたので、我が子が誕生することをお知らせするのを…
毛深い子、生まれました。 9月27日頃から書店に並ぶ模様。 出版にともない、東京あるいは京都にてサイン会が行われるというが、詳細はまだ分からない。 判明次第、告知する。 毛深い狸たち、京都上空を飛行する天狗たち、天狗を足蹴にする半天狗、狸を食…
四畳半近代文学案内。 登美彦氏の手をほぼ、はなれる。 現在、編集者の人が仕上げに向けて辣腕をふるっているところの模様。
夜は短し歩けよ乙女作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/11/29メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 2,165回この商品を含むブログ (981件) を見る 森見登美彦氏曰く、「地下室に籠もってコツコツと書きためたお話が、今ここに美麗な本と…
第四話 「水神」 祖父の「大宴会」が行われたのは、梅雨が明け切らない七月のはじめだった。 深夜、久谷さんが屋敷を通り掛かって、蕭条と降る雨の中に明るい光が漏れているのを見た。普段ならば明かりが落ちている時刻なので、久谷老人は不思議に思って立ち…
第三話 「魔」 板塀に挟まれた路地を抜けていくとき、奥に何かが私を待ち受けている気配をまざまざと感じた。私がその荒れ果てた庭へ足を踏み込んでみると、やはりその気配だけが残っていた。虫以外に動くものは何もないはずなのに、風景の奥にひそんだ何か…
第二話「果実の中の龍」 先輩の下宿に通い、その言葉に耳を傾けていた頃のことを思いだす。 電気ヒーターで指先を温めながら物語る先輩の横顔や、文机の上にある黒革の大判ノート、部屋に積み上げられた古本の匂い、電燈の傘にからみつくパイプ煙草の濃い煙―…
第一話「きつねのはなし」 天城さんは鷺森神社の近くに住んでいた。 長い坂の上にある古い屋敷で、裏手にはみっしりと詰まった常暗い竹林があり、竹の葉が擦れる音が絶えず聞こえていた。芳蓮堂の使いで初めて天城さんの屋敷を訪ねたのは晩秋の風が強い日で…
Sweet Blue Age作者: 有川浩,角田光代,坂木司,桜庭一樹,日向蓬,森見登美彦,三羽省吾出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/02/21メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 603回この商品を含むブログ (109件) を見る 森見登美彦氏は述べる。 「華やかなアンソロ…