文藝 2011年 夏号 (河出書房)

 
 
 

 『恋文の技術』の文庫化と時を同じくして、
 『文藝』において森見登美彦氏の特集が行われている。
 本特集において、登美彦氏はじつにさまざまな個人的情報を放出しており、
 「尻の毛まで抜かれて鼻血も出ねえ」という状況である。
 収録されている過去の日記は全方位的に阿呆であるが、
 「どうかおおめにみてください」と登美彦氏は言っている。
 


 【特集】森見登美彦

 【新連載小説】
 第1回「大草原の小さな家

 【学生時代の日記初公開!】
 「夜明け前」13歳〜19歳 日記でたどる“作家以前・前途洋洋篇”

 【盟友・明石氏と初対談!】
 「暗夜行路」19歳〜23歳 大いに語る “作家への道・暗中模索篇” 
 ×明石氏

 【初・全作完全インタヴュー!】
 「それから」24歳〜 創作の秘密に迫る“そして道は続く篇”
 聞き手:佐々木敦

 【論考】
 森見登美彦×近代文学 千野帽子 森見登美彦氏の文章のノイズに、「近代文学」が挟まっている。 
 森見登美彦×京都   田中貴子 小さな都市の民俗学
 森見登美彦×女子   山崎まどか 乙女とは遠くにありて思うもの