登美彦氏、反省する


 森見登美彦氏がぼんやりしていると、手紙が届いた。
 先日、登美彦氏が名古屋に出かけたときに、その会に参加してくれた人からの手紙であった(その手紙の内容については筆者は何も述べる権利はない)。
 しかし登美彦氏が一つだけドキリとした一節があったという。
 「『粘膜人間』は心が折れそうです」
 そう彼女は書いていた。 

 
 粘膜人間 (角川ホラー文庫)

 
 粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)


 粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)


 そんなに無理して読まんでも!
 そう筆者は考えるものである。
 どんなに他人がスバラシイと言おうとも、読みたくないところを無理して読むべきではない。登美彦氏が名古屋で大学生の人たちに話をしたときに、ついウッカリ名前を出したので、他にもこの小説を読もうとする人があるかもしれない(すでに読んでいた人たちのことは知らない)。
 そういう人たちは用心すべきである。
 そして、あんまり身体に悪いと思ったらスミヤカに止めるべきである。
 誰も責めないのである。


 ちなみに登美彦氏はこれらの作品を読んだとき、開口一番「最低だ!ひどすぎる!」と叫んだ。
 しかるのち、「しかし最高だ!なんちゅうこっちゃ!」と叫んだ。