2010-01-01から1年間の記事一覧

 『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)

ぼくはたいへん頭が良く、しかも努力をおこたらずに勉強するのである。 だから、将来はきっとえらい人間になるだろう。 ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むか…

 「STORY BOX」(小学館) 9号

四畳半の眠れぬ姫君 森見登美彦氏の作品が掲載されている模様である。

 登美彦氏、連載を始める。

森見登美彦氏は、宣伝してくださいと編集者の人に頼まれたので、ここに宣伝する。 活動漫画版『四畳半神話大系』を観た人が、ここを観るかもしれないからである。 登美彦氏は近々、電子の海に生い茂る密林の奥にて、新しい連載を始める予定である。 新しい締…

 登美彦氏、正座する。

森見登美彦氏はまだペンギンをあれこれいじっていた。 この期に及んでもなおペンギンたちとギリギリのたわむれを続ける登美彦氏を大目に見る人、そしてその結果を夜更けまで待つ人、つまり小囃子氏を、世界は讃えなくてはいけない。 少なくとも登美彦氏は讃…

 登美彦氏、締切次郎とさようなら、羽海野チカ氏とこんにちは。

森見登美彦氏は昨日早朝4時、締切・ペンギン・次郎を倒した。 机に向かう合間に『3月のライオン』を読み返しながらの苦しい戦いであった。 「棋士たちの苦しみに比べれば…」 登美彦氏はそんなことをつぶやいてみたが、 そもそも棋士のような選ばれし者では…

 登美彦氏の知り合いたちの動向

森見登美彦氏はペンギンたちと机上の死闘を繰り広げていた。 ふと手が止まる。 スティーヴン・キング言うところの「自己懐疑の念」に追いつかれたのである。 「それにしても、なぜ『ペンギン』なのであろう?」 それは作者にもわからないのであれば、だれに…

 登美彦氏が書くときのことを書く

締切・朝日・次郎をついに亡きものにした喜びをかみしめる間もなく、締切・雑誌・次郎たちの大群(およそ3匹)がやってきて登美彦氏をいじめ、なんとか危機を脱したと思えば、もはやそこには今年上半期最大の敵というべき締切・ペンギン・次郎がまちかまえ…

 登美彦氏、春的な一日。

今日は快晴で、街には風がびうびう吹いていた。 朝起きてから昼すぎまで、登美彦氏はペンギンたちと戦った。 できることならば旅に出たい。 電車に乗って旅に出たい。 多忙な年度末にぽっかり存在する三連休なのだから。 しかし、ここで戦わないと小囃子氏が…

 登美彦氏、「おおう!」と呟く。

森見登美彦氏が孤独な救世主のように思案している。 地を埋め尽くすペンギンの群れたちを「いかにして正しき道へみちびくか」と。 そこへ活動漫画版『四畳半神話大系』の宣伝用映像が届いた。 私が、 樋口師匠が、 小津が、 明石さんが、 喋り、 喰い、 笑い…

登美彦氏の近況

筆者は森見登美彦氏の近況をここに書くのを怠っていた。 しかし「ブログを更新することを怠る」というのもまた、 一つの高級な趣味である。 これだけブログというものが世に氾濫し、 さらにはツイッターというへんてこなるものまで世に氾濫している昨今、 あ…

登美彦氏、若い人に喋る。

森見登美彦氏は憂鬱な日々を送っている。 2010年を迎えるにあたって、登美彦氏は決意した。 「締切に追われるのではなく、締切を追う男になる」 それはもう「締切王に俺はなる!」と海に向かって叫ぶぐらいに、 かたく決意したはずであった。 そして緑の…