読書

登美彦氏、小説を読む。

森見登美彦氏は最近、こういう小説を読んだ。 ときどき登美彦氏は、書店で平積みされている本を読み、 アップトゥデートなジェントルマンになろうとこころみる。 たいてい無駄な努力に終わる。 登美彦氏はこの小説をグイグイと読まされてしまい、 その結果、…

 登美彦氏、マンガを読む。

森見登美彦氏はマンガを読む。 今月は楽しみなマンガが二冊出版されたという。 そうして登美彦氏がマンガを真剣に読んでいると、 妻が布団の上に三角座りをして、真剣に次のような本を読んでいた。 「おや!」 「私はグズをなおすのです」 「それは素晴らし…

『終電車ならとっくに行ってしまった』(新潮社)

かつて森見登美彦氏が締切・朝日新聞・次郎と地獄のような泥仕合を演じていた最中、まったく本人に責任がないにもかかわらず泥仕合に巻き込まれ、締切次郎との先行きの見えない厳しい攻防を強いられた人物がフジモトマサル氏である。 そういうわけで、登美彦…

登美彦氏、リーマン兄弟のことを考える。

経済のことに疎い森見登美彦氏は、そういうこともちゃんと学んでいこうと決意した。 しかし何から手をつけていいか分からない。 こういうときは自分にかかわりのあるところから始めるのがよい。 そういうわけで登美彦氏は、自身の某作品の映画化計画を闇に葬…

登美彦氏、マンガを買う。

森見登美彦氏は社会的有為の人材となるための布石として、新宿の某ビルで開催される研修に参加するために、ふらふらと朝から新宿へ出かけた。 登美彦氏はめったに新宿というようなところに行くことはない。 登美彦氏は案の定、広大な新宿駅構内で方角を見失…

 『ペンギン・ハイウェイ』が助けられた本たち

森見登美彦氏の書いた『夜は短し歩けよ乙女』という小説の中に、「古本市の神様」らしい少年が登場する。彼は「すべての本はつながっている」と述べる。 登美彦氏の書いた本で、世界のどの本にもつながっていない本というものは存在しない。 『ペンギン・ハ…

 『思ってたよりフツーですね』

森見登美彦氏は連載を楽しみに読んでいる。 現代を生きる榎本氏と、若かりし頃の榎本氏が活躍し、代わる代わる尻を出す。 『夜は短し歩けよ乙女』を作った戦友たるロボ編集者・小囃子氏も活躍する。 「本題に入れ」と迫る小囃子氏の追及をかわし、 榎本氏は…

 登美彦氏、現代の本を読む。

森見登美彦氏は帯に言葉を書いた。 今日マチ子氏のマンガである。 どきどきしたのでどきどきしたのだと書いたのだが、 じっさいに本ができあがってみると、 「森見登美彦氏」という帯の文句が、 この美しいマンガの足を引っ張っているように、 思われた。 ふ…

 登美彦氏、現代の本を読む(その一)

登美彦氏はさっそく二○○七年の目標を果たすべく、下の本を読んだ。 「とりあえずはマンガから行こう!」 わにとかげぎす(2) (ヤンマガKCスペシャル)作者: 古谷実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/12/28メディア: コミック購入: 2人 クリック: 25回この商…