森見登美彦氏は帯に言葉を書いた。
今日マチ子氏のマンガである。
どきどきしたのでどきどきしたのだと書いたのだが、
じっさいに本ができあがってみると、
「森見登美彦氏」という帯の文句が、
この美しいマンガの足を引っ張っているように、
思われた。
ふいに三角座りをしてしまいそうである。
申し訳ない。
「どうか達者でなあ」
森見登美彦氏はいただいた本をめくっている。
どきどきするところもあれば、
ハッとするところもあり、
可愛いところもあれば、
美しいところもあり、
ヘンテコなところもあり、
分かるようで分からないところもある。
オモシロイのである。
と登美彦氏は呟いている。