登美彦氏、最後の一つを残す。


 本日をもって、二○○七年の締切次郎は、残すところあと一人となった。
 その締切次郎が駆逐されるのは十二月十八日深夜の予定である。
 十二月十九日である可能性も否定できない。
 十二月二十日になる危険性もある。
 十二月二十一日になる可能性はない。それでは手遅れだからである。


 登美彦氏は「早く解放されたい」と呟いた。
 「そして解放されたあかつきには、来年の仕事に手をつけるのだ!先手必勝!先手必勝!」


 たいへん不本意ながら、登美彦氏は年中(ほぼ)無休である。