森見登美彦氏は以下のような土曜日を過ごしたらしい。
■09:00
地下室にて覚醒する。
やらんといかんことの多さに呆然として何も手につかない。
煙草をむやみに吸う。
■09:30
コーンフレーク食べる。
たぬきの話をむにむに書く。
鞍馬の天狗について本を調べる。
魔王大僧正と鞍馬山僧正坊の区別がつかなくて悩む。
「ハチミツとクローバー」読む。
今後の仕事予定について考える。
目眩がする。
困ってしまう。
たぬきの話を書く。
■12:00
さっぽろ一番みそラーメン食べる。
背筋を鍛える。
編集者へメール書く。
机の前にて、うぬうぬ言う。
Amazonにたぬきの本、秘密の写真集などを注文する。
■15:30
編集者から来電。
秋から仕事が一つ増える。
目眩がする。
己の非力を噛みしめる。
たぬきの話を書く。
■17:00
散髪屋に電話する。
「混んでる」と言われたので行くのを止める。
髪の毛に関して、ますます苛々しだす。
書くよりも髪をいぢっている時間の方が長い。
ふと思いついて煙草の銘柄について調べる。
ハイライトのパッケージをデザインしたのが和田誠氏だと知る。
1月13日は「ピース記念日」だと知る。
「ふたりはいつも」を読む。
いささか癒される。
たぬきの話の次の展開を見据える。
■18:00
宙ぶらりんになって困っている書き下ろしのことを考える。
何も手に付かなくなる。
うろうろする。
他人のふりをする。
「ワタクシ、登美彦氏などという者ではございません。赤の他人でございます」と言ってみる。
■18:30
地下室から出かける。
夕暮れの鴨川へ行ってみる。
ベンチに座って夕風に吹かれる。
「天狗になりてえ」と思う。
コンビニにてコロッケパンと牛乳とピースを買う。
「これからは毎年、ピース記念日を祝おう」と思う。
■19:30
スパゲティを茹で、コロッケパンと合わせて晩餐とする。
牛乳をごくごく飲む。
となりの係の係長(喫煙同志)が異動となるので、贈り物を準備する。
それに夢中になる。
■21:30
ブログ更新しなくてはいかんと思い出す。
思いつつ、作品のことで悩む。
「構想を練る」と称して、落書きする。
目がしょぼしょぼする。
小説NON「走れメロス」を読み返し、「意外に面白いよコレ」と誰にともなく言ってみる。
■11:00
ブログを更新することにする。
ケーブルテレビで「ガンバの大冒険」をやってる。
■11:30
ケーブルテレビで「ドラゴンボール」が始まる。
「見たいなあ」と言う。
以上である。