登美彦氏の盟友、『ペンギン・ハイウェイ』を読む


 森見登美彦氏の盟友である明石氏は、徹夜で『ペンギン・ハイウェイ』を読み切って、夜明けの街に向かって一人号泣し、「俺もお姉さんに会えるように勉強しよう」と誓ったという。彼はスタートレックに登場する「バルカン人」を理想とする論理機械だが一方でロマンチックな男でもある。そして涙を流した彼が大人になれたかどうかは筆者には分からない。