映画「ペンギン・ハイウェイ」が8月17日から公開される。
登美彦氏は断固として主張する。
「このような映画こそ夏に観に行くべきである!」
この映画を劇場で観ることができる夏はもう二度とこない。
できるものなら登美彦氏もスケジュールに余裕をもってこの日を迎え、映画の売り上げに貢献すべく、朝から晩まで映画館に立て籠もりたいところであった。しかし昨年から死闘を繰り広げてきた自分史上最大の怪作『熱帯』がようやく完成を迎えつつある今日、涙を呑んで書斎に立て籠もらねばならない。登美彦氏はこの机上から映画「ペンギン・ハイウェイ」の活躍を祈るものだ。
ところで登美彦氏の父親は、以前からずっと『ペンギン・ハイウェイ』こそ登美彦氏の最高傑作であると主張してはばからず、出版から八年経った今日、こうして『ペンギン・ハイウェイ』が注目を浴びる機会を得たことについて、「やはり俺の目は正しかったのだ」と鼻高々である。そして「観客動員に貢献するために映画は毎日観に行く」と豪語している。
原作をまだ読んでいない人はこの機会にぜひ手にとっていただきたい。映画を観る前に読んでも、観た後に読んでも、きっと楽しいはずである(と登美彦氏は主張している)。
- 作者: 森見登美彦,くまおり純
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
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また公式読本なるものも発売された。
登美彦氏のエッセイ、インタビュー、アオヤマ君を主人公とした短編「郵便少年」も収録されている。
こちらもぜひよろしくお願いいたします。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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- メディア: 単行本
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