登美彦氏の第七男がじりじりと誕生の瞬間へ向かって歩んでいる。
登美彦氏の次女がいそいそと装いをあらたにしている。
登美彦氏の第八男は、まだ部屋の隅であくびをしている。
子どもたちがわらわらしている。
しかし嘆かわしいことに、登美彦氏はもう締切次郎とくんずほぐれつなのである。
というような状況下で、琴音らんまる氏はついに、
登美彦氏の長女を二次元化する事業を完遂したのであった。
三巻と四巻は締切次郎に阻まれて解説をさぼったが、
五巻において登美彦氏は文章を書いている。
興味のある方は五巻を買うべきである。
そして四巻も買うべきである。
そうすると三巻も買わなければ損である。
そこまでくればあと二冊買うだけで全巻が揃うのである。
登美彦氏は五巻の後書きマンガを読み、
初めて面会したとき、琴音らんまる氏が緊張していたことを知った。
いっぽうの登美彦氏はというと、
「これからマンガを描く上で役に立つようなことを何一つ言うことができない己のふがいなさ」
で頭がいっぱいであった。
そういう会見だったのである。
ともあれ、登美彦氏は琴音らんまる氏の健闘を讃えるものである。
「長い間、お疲れ様でした!」