ときおり衝動的にCM評論家となる森見登美彦氏は、月桂冠「つき」のCMを好むことを以前から一部関係者に漏らしていたが、最近になって「ふたりの貝編」を見て、やはり胸しめつけられる思いを味わったという。
ちなみに登美彦氏は「目撃編」を最も好む。これは氏の周囲にも賛同する人物(男)が多かった。あまりの羨ましさに、彼らは一様に畳の上で足をばたばたさせ、痛切きわまる無いものねだりを繰り返し、そうしてちょっぴり泣いたという。
ホームページ上でCMを観られるようにしてくれた月桂冠の心遣いに、登美彦氏は深く感謝する次第であるが、観れば観るほど切なくなるので、「ありがたいんだかありがたくないんだか」と勝手なことを呟いている。
「観れば観るほど、二人で酒が呑みたくなる」