登美彦氏、難航しつづける


 登美彦氏はやはり難航し、座礁し、座礁した船の舳先に仏頂面であぐらをかき、とりあえずキセルで一服やりながら、小説の神の助けを待っている模様である。そうやって天啓の訪れを待っている間、氏はDVDを観たりした。
 そして恐ろしく遅ればせながら、ウルトラセブンのアンヌ隊員に「目覚めた」。
 「これはもう書き物どころではない」
 氏は呟いた。