登美彦氏は、気に入った形にまとまらない書き物に嫌気がさしたので、ぶらりと地下室を抜け出し、地下鉄東西線に乗りこんだ。 「とりあえず東へ行こう。なむなむ!」と氏は呻いた。 「三条京阪の次が京都市役所前で、その次が烏丸御池だ。二条城前で、二条で…
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