登美彦氏、JAKUCHUを見る


 森見登美彦氏は国立近代美術館におけるプライス・コレクションを眺めに出かけた模様。ただし氏が一番感銘を受けたのは噂に名高いJAKUCHUではなく、長沢芦雪という人の「白象黒牛図屏風」であったという。
 登美彦氏は屏風の前に立ち尽くした。
 「象がデカい。牛もデカい。デカすぎるのである。さらに象も牛もスケベな眼をしてニンマリしてる。さらに、黒牛の脇腹のところにいるヘンなちっこい犬は何であろう。あの『ねえねえ、アタシって、可愛くない?』みたいな顔つきのふてぶてしさはどうだ!どういうつもりでそんなところでコビを売っているのか!わけがわからない。オモチロイ!」
 しかし、登美彦氏はJAKUCHUもモチロン好きだと述べる。
 JAKUCHUを見なければ、登美彦氏は今後一生涯、ニワトリなんぞをカッコイイとは思わなかったであろう。(付記:「もっとも、カッコイイのは若冲のニワトリであって、その他のニワトリについては知らない」と登美彦氏は言う)。


 これを記念して、日誌のデザインを期間限定でJAKUCHUモードに変更する。