ところで、こんな本が出てヲリマス。
畑野智美さんと森見登美彦氏の対談が収録されている。それにしても、どうして登美彦氏はなんの脈絡もなく藤枝静男の『田紳有楽』を畑野さんに押しつけたのだろうか。「小説とは何か?」と悩みすぎてワケが分からなくなっていた時期にちがいない。『田紳有楽』がおもしろくない、というわけではないが。
編者・瀧井朝世さんにはインタビューやイベントで何度もお世話になっている。今年の二月、山形で開催された深緑野分さんとのイベントでも直接お会いした。なんとなくコロナのことを心配しつつも、まさか世の中がこんなことになるとは予想もしていない頃であった。まるで遠い昔のようである。
深緑野分さんの新刊も明日発売。登美彦氏も帯にコメントをよせている。