『有頂天家族公式読本』(幻冬舎) 6月27日発売


 有頂天家族公式読本


 文庫『四畳半王国見聞録』に引き続き、『有頂天家族』のガイドブック的なるものが発売される。
 森見登美彦氏へのインタビューから、能登麻美子さん・久米田康治氏・吉原正行監督各氏との対談、『有頂天家族』の舞台めぐり、登場人物相関図、『有頂天家族』の世界に関する用語集、金閣銀閣の駆使する四文字熟語解説、有頂天家族的な京都ツアーガイドなど、アレコレが詰めこまれている。ちなみに、京都の美しい風景写真のところどころにウッカリ登美彦氏がうつりこんでしまっているのは大目に見ていただきたい。たまたま通りかかっただけだから。
 この本を読まなくても何も困ったことにはならないが、読めばステキな気持ちになるかもしれない。


 書き下ろし短篇「冬の女神と毛玉たち」が収録されている。
 『有頂天家族』第一部と第二部に橋をかける物語である。 
 雪合戦と、豆まきと、癇癪玉の物語である。


 この公式読本には、『聖なる怠け者の冒険』に引き続き、森見登美彦氏10周年記念企画の動向を伝える「森見新聞」第2号がはさんである。今後、登美彦氏が健全に暗躍し続けることができるならば、この「森見新聞」は続々と発行されていくはずである。
 というわけで、「森見新聞」も引き続き、お楽しみいただければ幸いである。