登美彦氏、トイレの心配をする。


 森見登美彦氏は、国際宇宙ステーションが「トイレ壊れる」という未曾有の危機に直面していることを知った。
 ただ、「スペース・トイレ」とは壮大な話なので、つい冗談のように感じられてしまう。
 「これこそ、対岸の火事というべきであろう!」
 しかし、これは冗談ではすまない問題だ。
 登美彦氏はもっと真面目に考えるべきである。


 登美彦氏はベランダから雨模様の空を見上げた。
 はるか空の彼方、宇宙空間に浮かぶ、壊れたトイレを想った。
 「どうか無事に直りますように」