登美彦氏、勘違いする


 森見登美彦氏は三日間にわたる籠城を続けていたが、とりあえずの成果を得て、残りの希望は「黄金週間」の後半に託すことに決めた。そして風呂に浸かって髭を剃った。
 ところで、おおかたの人間が理解しているように、登美彦氏はかなりの阿呆である。どれぐらい阿呆かというと、「自分はひょっとすると天才ではないかしらん」と思うぐらい阿呆である。
 まったく呆れるほかない。