「四畳半国開拓史」
余が流刑になった当時、この地には絶えて住む者もなく、畳は腐りかけふにゃふにゃの不毛の大地であった。余は開拓者たらんと意気込み、乙女の柔肌のようにやわらかすぎる畳を、我と我が身を打ちつけて押し固め、ダビデ像の胸板なみに固い大地へと鍛え上げた。
かくして王国の礎は築かれた―
「四畳半国開拓史」
余が流刑になった当時、この地には絶えて住む者もなく、畳は腐りかけふにゃふにゃの不毛の大地であった。余は開拓者たらんと意気込み、乙女の柔肌のようにやわらかすぎる畳を、我と我が身を打ちつけて押し固め、ダビデ像の胸板なみに固い大地へと鍛え上げた。
かくして王国の礎は築かれた―