2006-01-13から1日間の記事一覧
「四畳半国開拓史」 余が流刑になった当時、この地には絶えて住む者もなく、畳は腐りかけふにゃふにゃの不毛の大地であった。余は開拓者たらんと意気込み、乙女の柔肌のようにやわらかすぎる畳を、我と我が身を打ちつけて押し固め、ダビデ像の胸板なみに固い…
森見登美彦氏は、東京からやってきた編集者二名と密談した模様である。 うち一名は初対面であったため、氏は常日頃のいかなる高飛車な乙女のハートをも鷲づかみして放さない融通無碍な語りを発揮せずに終わった。氏は初対面の人をわけへだてなく苦手とする。…