2012-06-05 芸術新潮 2012年 6月号 文章 森見登美彦氏が水面上にポコンと浮かび上がったり、 また水面下にもぐりこんだりしているうちに、 奈良の盆地に陽は昇り、また沈み、 あれほどまばゆかった新緑もだんだんへこたれてきた。 いつの間にか春が終わる。 登美彦氏はときどき仕事をしている。 あまり知られていないことかもしれないが、 登美彦氏の筆名は『古事記』に由来する。 「森を見る登美彦」 芸術新潮に短い文章が掲載されている。