清らかなおっさんたちは清らかな怪獣と化すであろう。

 先日、『四畳半タイムマシンブルース』の増刷が決まった。

 こんなにも早く増刷になるのは小説家人生で初めてのことである。

 出版前、登美彦氏はうじうじと心配していた――もしもこの小説の売れ行きが芳しくなかったら原案者の上田誠氏もションボリの巻き添えになるわけで、さぞかし忘年会は哀しいものになるであろう。我らは涙に濡れつつ冬空に咆哮し、清らかなおっさんたちは清らかな怪獣と化すであろう。寒風の吹きすさぶ鴨川べりは我ら怪獣たちのいるところとなるのだ……Where the Wild Things Are!

 しかし幸いにも、現在の順調な売れ行きは明朗愉快な忘年会を示唆している(コロナの影響には不安があるにせよ)。読者の皆様に感謝いたします。

  さて。『四畳半タイムマシンブルース』の出版にあわせて、「オンライン読書会」なるものが開催される。登美彦氏も初めてのことなので、いったいどんなふうになるのかよく分からないのだが、これもまた、今だからこそできる体験かもしれない。

 ご興味のある方は是非よろしくお願いします。

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