近日誕生、第四男。
彼の誕生を祝して、登美彦氏は重い腰を上げてお出かけする模様。
筆者が入手した情報は以下の通りである。
『新釈 走れメロス 他四篇』発売記念サイン会
平成19年3月18日(日) 14時〜16時
紀伊國屋書店新宿本店にて。
*要整理券 お問い合わせは同店03−3354−0131まで。
引っ越した部屋が片づかないので集中できず、さらに文章に悩み、時間はなく、睡眠不足でふにゃふにゃとなり、取材を受け、編集者の人と会い、ようやく眠れると思ったら目がさえて眠れなくなったので、登美彦氏はうぬうぬうめいて段ボールの隙間をうごうごした。睡眠が不足してくると登美彦氏は黒モリミマンに変身する。おもな能力は八つ当たりだ。
登美彦氏が段ボールの隙間を抜けていくと、小太りのふわふわ太郎(不運の神・不機嫌の神)が新居の隅へ遠慮がちに座っているではないか。
「こんにゃろう!」
登美彦氏が蹴飛ばすと、ふわふわ太郎は泣きべそをかいてよだれを垂らした。「だって居心地がよいのだもの」
「おまえまで引っ越してくることはないのだ!」