本日、登美彦氏は多くの人と同じように2011年を迎えた。
登美彦氏は「神聖なるお正月には何もしてはならない」と厳かに宣言した。近年、登美彦氏は放っておくとだらだらだらだら仕事をしてしまう傾向にある。歯止めをかけなくてはならないのである。
そういうわけで登美彦氏は一日ぼんやりしていた。
おせちを食べ、朝風呂に入り、麦酒を飲み、眠った。
そして本を読み、散歩に出かけた。
帰ってきて本を読み、また眠った。
登美彦氏のお正月は本日をもって終わる。
新しい一年の始まりにあたって、登美彦氏が胸に秘めた2011年の野望を記すこともできる。しかしそんなことをして何になるだろう。すべては流動的である。わざわざ自分から布石を打って恥をかく支度をすることはない。
登美彦氏は新年の抱負を簡単に述べた。
「できるだけ怠け者であることです」
みなさま、明けましておめでとうございます。