森見登美彦氏が執筆に悩むあまり達磨のように膨れたり、日本ファンタジーノベル大賞の選考で唸ったりしている間に、いろいろな告知が行われていた。この日誌でもお知らせしなければいけないと思いながら、急に冷えこんできたせいか、どうにも更新する元気が出ないまま、ぼんやりしていると、どんどん告知すべきことが増えていき、何がなんだか分からなくて、いっそうぼんやりしてしまう。
近日、ミモザブックスから短編小説「宝島」が発売される。
小さな本なのに値段が高めなのは、大切な人に贈ることを想定した「特装本」だからである。現在、鋭意製作中であるが、ちょっと他に類を見ないような、奇想天外な本になりそうである。特殊な本であるがゆえに、そう簡単に増刷することは不可能だから、もし気になる方は、今のうちに下記サイトからご予約ください。各種イベントチケット(奈良・京都)がセットになったものも販売中である。奈良では「志賀直哉旧居」でトークを行うという珍しいイベントも予定されている。
mimosabooks.base.shop
角川書店から、『夜は短し歩けよ乙女』刊行20周年を記念して、『夜は短し歩けよ乙女』&『四畳半神話大系』の愛蔵版が刊行される。それにともない、だるまグラスや手ぬぐい等の可愛いグッズも販売される。当日誌でも早く告知しなくちゃと思っている間に、コンプリートセットが完売してしまって申し訳ない。
この愛蔵版もたいへん凝りに凝った豪華本なので、売り切れたからといって、そうやすやすと増刷できるようなシロモノではない。ご興味のある方は、今のうち、早め早めに予約していただけると、出版社も登美彦氏もたいへん助かります。
詳細は下記サイトにてご確認ください。
kadobun.jp
これらの愛蔵版とグッズについては、11/10(月)19:30~ YouTube「角川書店ブックチャンネル」でも、サンプルを見ながら編集者と語る予定である。
そして、きたる12月26日の「有頂天家族の日」には、京都の「東華菜館」にて、「ディナートークショー」なるものが開かれるらしい。十一月中旬頃から募集を開始するということなので、こちらも続報をお待ちいただければ幸いである。
素晴らしい特装本や愛蔵版が刊行されたり、イベントが開催されるのはたいへんありがたいことだが、その分、我が身の遅筆ぶりが申し訳ない。
まるで自分はろくに仕事もしないで、あの手この手で読者諸賢の懐から金銭を巻き上げることばかり考えている「金の亡者」のようだ。まことに忸怩たる思いだ。忸怩たる思いなのだが!これはもう、やむを得ぬ!ご寛恕を乞う次第である!
せっかく編集部の人たちが頑張って作ってくれたので、だるまグラスや手ぬぐいなどのグッズも、お買い上げいただければ幸いであります。個人的に、手ぬぐいはとても気に入っているのである。