つねづね森見登美彦氏の考えていることがある。
今の京大生というものは、きっと登美彦氏のことを、
「なんやアイツ」
と思っているにちがいない。
登美彦氏が京大生なら、そう思う。
ひとつだけ言わせてもらうなら、登美彦氏の作品に登場する「大学」と、現実に存在する京都大学はイコールではない。かといって「イコールでない」とも言い切れない。京都大学で過ごした学生時代は登美彦氏に多大な影響を与え、その経験から生まれた妄想が作品に持ちこまれているからである。一体どこまでが「京大的文化」であり、どこまでが「登美彦氏の妄想」なのか?もうグチャグチャである。
だから「京大的文化」について語るのはムツカシイ。
いや、そもそも、そのような「文化」が本当にあるのだろうか?
ご興味のある方は本書、是非よろしくお願いいたします。