本日、三条大橋をぷらぷら歩いているとき、この記事のことが頭に浮かんだので、森見登美彦氏は「久しぶりに西へ足をのばそう」と思い立った。TOHOシネマズ二条で映画「海獣の子供」を観ようと考えたのである。
地下鉄東西線の駅から地上へ出たあと、上映開始までは間があったので、ショッピングモールBiVi二条をうろうろした。
「バッタリ上田誠さんに出くわしたりして♪」
などと考えていたら、通りかかったカフェの片隅に、イヤに上田誠さん風の人物がおり、「何者だ?」と不審に思って近づいたところ、本物の上田誠氏であった。上田氏は奥様とならんで大きなテーブルに向かい、ヨーロッパ企画第39回公演「ギョエー!旧校舎の77不思議」の構想に頭を悩ませていたのである。
「奇遇ですね」と言いたくなったが、考えてみればことさら奇遇というほど奇遇ではない。
とりあえず映画が始まるまで自分が暇であるのをいいことに、登美彦氏はサンドイッチを食べながら世間話を無理強いして、上田氏の仕事を妨害したのであった。
「街中でたまたま友人に出会うのは嬉しい」
そして、
「上田誠氏は記事のとおり二条にいる」
というだけの報告である。