「太陽の塔潜入記」(「本の旅人」)


 太陽の塔 (新潮文庫)


 「本の旅人」(2017.1)において、万城目学氏と森見登美彦氏があの「太陽の塔」内部へもぐりこんだ記録が掲載されている。
 太陽の塔の内部公開には恐ろしい数の応募者が殺到している、ということだったので、登美彦氏は「これは無理だナ」と早々に諦めて奈良盆地にてボーッとしていたのであるが、その一方で現実家にして暗躍家の万城目氏は決して諦めず、さまざまな伝手を頼ってこの企画を実現させた。ということで登美彦氏はなんの努力もしていないのに、ただ万城目氏の誘いに乗るだけで、太陽の塔の謎に充ちた腹の中へもぐりこむことができたのである。
 その顛末については万城目氏と登美彦氏の対談をご一読いただきたい。