森見登美彦氏が目に入れても痛くないほど可愛がっている愛娘は下である。
森見登美彦氏が我が息子ながら一目置いている秀才の三男が下である。
森見登美彦氏にさんざん手を焼かせた荒くれ者の次男が下である。
そして森見登美彦氏本人ですら正体の掴めない長男が下である。
しばらく会わないうちに小型化して、より携帯しやすくなった。
(ただし、登美彦氏はこの厄介者の長男がもっとも好きであるという。なぜなら初めての子どもだからだ。)
森見登美彦氏は、秀才の三男と厄介者の長男が増刷するよ!という知らせを受けた。
「よくやった!」
登美彦氏は彼らを褒めた。
しかし登美彦氏は荒くれ者の次男を気遣うことも忘れない。
「いいんだよ、おまえ。兄さんたちなど気にするな」
登美彦氏は言った。「おまえはおまえの道をゆけ!」