文庫本

『ひとなつの。』(角川文庫)

ついに世界は夏休み的時空間に突入した。 かつて登美彦氏が国会図書館というところで働いていた頃、夏休みは三日間であり、登美彦氏はそれを「三枚のお札」と称して大事に使ったものであった。それが今はどうであろう。夏休みであると言えばいつでも夏休みで…

『四畳半王国見聞録』(新潮社) 6月26日発売

森見登美彦氏が、アニメ「有頂天家族」に関するもろもろで右往左往している間に、この小さな恐るべきものが世に出る支度をととのえていたのであった。登美彦氏の第十一子にして、四畳半的暴れん坊。 これは登美彦氏の四畳半的妄想を実験的に煮詰めた本である…