2006-12-22から1日間の記事一覧

「パピルス」10号(12月28日発売)

「父の発つ日」(たぬき第五話) 生きてゆくかぎり、サヨナラという出来事と袂を分かつことはできない。 それは人間であろうと天狗であろうと、狸であろうと同じことだ。 サヨナラには色々なものがある。哀しいサヨナラもあろうし、時にはありがたくてせいせ…

「小説宝石」1月号(12月21日発売)

美女と竹林 「余は如何にして竹林の賢人となりしか」 残暑の厳しい夕暮れの京都の街を歩きだしながら、登美彦氏は大いなる野望に胸膨らます。 「いずれはカリスマ竹林経営者として、TIMEの表紙を飾る。これはもう、作家業に行き詰まった場合の布石なんて…