第三話 「魔」 板塀に挟まれた路地を抜けていくとき、奥に何かが私を待ち受けている気配をまざまざと感じた。私がその荒れ果てた庭へ足を踏み込んでみると、やはりその気配だけが残っていた。虫以外に動くものは何もないはずなのに、風景の奥にひそんだ何か…
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